快適な仕組み


「緑風の家」は 樹木を活かして外環境を整え夜間の冷気を蓄え 冷たい井戸水を利用し室内を冷やし床下の冷気を取り込むなど 様々な工夫を組み合わせてエアコンにたよらない快適さを追求している住まいです



夏季、居住者にとっての快適性を実現するためには、体感への影響が大きい「放射」をコントロールすること、つまり身体を取り囲むものの表面温度を低く保つことが有効です。そのために、地熱利用と夜間冷気導入による壁への蓄冷システムを取り入れました。地熱や夜間の冷気といった自然エネルギーを利用することで、環境に負荷を与えることなく、冷放射コントロールを行っています。
まずは屋外の植栽の活用。南の樹木が緑のカーテンとなって、強烈な日射と輻射熱の侵入を和らげ、また北の樹木が冷気を生み、室内に導かれます。外断熱・地中熱再利用の工法との併用で、快適環境をお届けします。



南の樹木は落葉し、陽だまりの暖かさが室内に。
そして北の常緑樹が寒い北風を防ぐ働きをします。

昼は室内に取り込まれる直射日光を床面に十分当て、その熱を蓄熱させます。またシーリングファンにより低速で下向きに風を送り、天井上部に溜まった熱気を下に押さえ付けるようにします。
夜は高気密高断熱構造で熱を逃がさず、昼蓄えた暖かさを活かします。窓を熱用スクリーンで塞いでいるので、窓から熱が逃げません。足りない分だけ安価な深夜電力を利用した床暖房で床全体を暖め、熱を補います。



緑を活かし、外から押し寄せる輻射熱の侵入を防ぎます。北庭を冷却生成源として活かすため、北庭に面した窓は開け、熱気が入らないように南側の窓は閉めます。
そして高窓を開け、吹き抜けを廃熱ルートとして室内発生熱を外へ逃がします。
夜間はできるだけ多くの窓を開け、冷気を取り入れます。夜間の冷気によって床や壁・天井などの躯体を冷却・蓄冷させます。またシーリングファンは風を上向きに送るように回し、高窓からの排熱を促進させます。


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住む人が安心して生活できる住空間を提供


樹齢100年の森

土台は桧の120角・柱は杉の120角・化粧梁や大黒柱も杉の高寿齢材を使用します。あたかも森の中に住んでいるような香りと暖かさをご提供します。

 

蓄冷ウォール

地中熱の利用として、水温17℃の井戸水を壁内に通して冷気を溜めます。この壁から感じる涼しさは、未体験のここちよさです。

パッシブウィンドウ

煙突効果により排熱を促進するシンボル的存在。風向きによって、自動的に開閉する様子はまるで生き物のようです。

 

桐材

高級和箪笥に使用する調湿効果のある桐の無垢材を天井に使用。新しいデザインの可能性とさわやかな気持ちのよさを味わってください。

珪藻土

消臭・調湿効果が高い珪藻土を内装壁に使用しています。しっとりとした質感と左官手作業の暖かさが味わえます。

 

可動よろい戸

真夏の室温上昇を効果的に避けるには、窓面からの日射遮へいが不可欠です。建物まわりの植樹とともに、すだれをはめ込んだ可動よろい戸で日射をコントロールします。

無垢の床

ベニヤや合板類を一切使用しない「緑風の家」においても、30mm厚の赤松の無垢の床は圧倒的な存在感です。

 

外張り断熱・基礎断熱

建物を外側からスッポリと包み込むことで抜群の断熱性能を発揮します。基礎断熱により地熱を蓄熱利用することが可能となり、床下温度が冬期(12~15℃)・夏期(23~25℃)と安定します。


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